アリスはふしぎの国で
アリスはふしぎの国で
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青空文庫の新着情報で大久保ゆうさんの「アリスはふしぎの国で」がリリースされているのを知った。
図書カード:アリスはふしぎの国で
これはルイス・キャロルさんの「不思議の国のアリス」の大久保ゆうさんによるオリジナル翻訳である。 これに先立ち(Alice’s Adventures in Wonderland の草稿版とも言われる) ALICE’S ADVENTURES UNDER GROUND の翻訳である「アリスの地底めぐり」も2年前に青空文庫でリリースされている1。
で,面白いのはここから。
大久保ゆうさんは aozorablog のなかで,2つの作品を比較した論考を書かれている。
第0回訳者コメント
■タイトルは「アリスはふしぎの国で」としました。もはや趣味の問題ですが、前から妙に思っていたのが、Alice in Wonderland はアルファベット順だと〈A〉、つまりいちばんはじめの文字のところにあるのに、『ふしぎの国のアリス』だと五十音で半分よりも後ろにあるじゃないか、ということ。Aから始まるものなので、やっぱり〈あ〉から始まってほしいな、と思ったのです。
■それと、このタイトル略形の Alice in Wonderland ってフレーズ、なんだかそのあとに動詞が置けそうな、アリスを主語にしてそのまま文章が続けられそうな気がするな、と前々から感じておりまして。なので「アリスはふしぎの国で」としておくと、そのまま文をつなげていけそうな雰囲気にもなるので、そうしてみました。
■またこれも感覚的なお話なのですが、詩の訳になると、見た目として横幅が気になってくるんです。原詩では横幅があまりないのに、1行で長くのばしてしまうと、訳している自分としてもあんまりしっくりこなくて。だからできるだけ短め。