アラン・ローマックス
アラン・ローマックス(アラン・ロマックス、Alan Lomax、1915年(大正4年)1月31日 - 2002年(平成14年)7月19日)はアメリカ生まれ、アメリカを中心とした民俗音楽の録音収集・映像記録・研究家、アメリカ議会図書館のディレクター。コンサートやラジオ番組の制作もした。フォーク、ブルースなどジャンルを問わず、またアメリカ国内以外にも、イギリス、アイルランド、イタリア、スペイン、カリブ海地域で録音をした。1940年代から1960年代前半の米英のフォークソングブーム(folk music revival)に多大な影響を与える。
【アラン・ローマックス】 1915年生まれ。民俗音楽研究家の父ジョン・ローマックスと共にフォーク、ブルース、ジャズなどジャンルを超えた民俗音楽の発掘、収集のために全米各地を放浪。レッドベリー、ウディ・ガスリーらをはじめ、伝説的なアーティストたちを広く紹介した。また、アメリカ南部の農村や黒人集落に伝わるフォークソングや刑務所で囚人たちが歌うワークソング(労働歌)、さらにヨーロッパに渡り、イギリス、スペイン、イタリアやカリブ海にも足を運び、音源採集をライフワークとして活動。彼が録り収めた数々のレコードは20世紀の膨大な音楽遺産としてのライブラリー保管され、音楽学、民俗学においても数多くの貴重なレコードを残した。
奴隷として働かされる黒人や囚人たちののワーク・ソングの数々は、ブルースやジャズの原点を現在に伝えるだけでなく、感情の発露としての音楽のソウルフルな躍動感に溢れ、深く胸を打つものばかり。
'60年に出版した「ザ・フォークソングズ・オブ・ノースアメリカ」は多くの若手音楽家を触発、フォークソング・ブーム、ロックにおけるルーツ回帰のきっかけの一つともなり、その影響は90年代ポスト・ロックにも波及。
驚くべきは50年も前の録音にもかかわらず、音質は鮮明かつ良質で、当時としては最高技術でのマスタリングによる音響資料としても賞賛される、20世紀の偉大なフィールド・レコーディングの賢者です。
96年に、その長い採集活動に終止符を打ち、2002年、87歳で米フロリダ州サラソタの養護施設にてこの世を去りました。
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