アスリートのための解剖学
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アスリートのための解剖学
現代のトレーニング環境は以前とはすっかり様変わりしています。さまざまな動画共有サイトを閲覧していけば、世界トップレベルの競技者たちがどのようなトレーニングを行なっているのかを知ることも可能です。情報の入手という面ではかつてない恵まれた環境が整っているわけですが、「このような状況であるからこそ、競技者、指導者ともにそれぞれの手段について根拠を持って説明をつけ、判断していく姿勢と確かな能力が求められている」と著者は指摘しています。そして、手段に対する〈根拠づけ〉の大きな拠り所となるものとして、解剖学的な知識が不可欠になるのです。機知にとんだ解説とともに私たちを解剖学の世界に誘う本書は、一般のトレーニング愛好者を含むすべてのアスリートに、パフォーマンス向上のヒントを授けてくれる一冊になりそうです。
1970年兵庫県西脇市生まれ。93年筑波大学体育専門学群卒業。99年筑波大学大学院体育科学研究科修了。修士(体育科学)。99年筑波大学体育科学系 講師、2001年筑波大学大学院人間総合科学研究科講師を経て、13年より筑波大学体育系 准教授(現在に至る)。99年より現在まで、筑波大学陸上競技部コーチ(主に投擲競技を担当)、日本陸連医事委員会トレーナー部委員を務める。99年、01年、05年ユニバーシアード陸上競技日本選手団トレーナー。JATIトレーニング指導者養成講習会講師(担当講義「機能解剖」)。著書に『トレーニング指導者テキスト 理論編改訂版〔分担執筆〕』『コンテクスチュアルトレーニング〔監訳〕』(いずれも大修館書店)。