よいトレーニングは普遍性と個別性のバランスにある
歩行は文化圏で違いがあるが、これは幼少期の環境に依存し、一度習得すると生涯にわたって変わることはほぼない。日本人は左右ブレが少なく上下動が少なく、歩幅は狭い。アメリカ人は左右ブレが大きく上下動も大きく、歩幅が大きい。これは人種よりも文化の影響が大きいようだ。二足歩行の延長線上に走行があるから、どうしてもこの歩行様式に引きずられる
人はそれぞれ違い、ある人にはよくてもある人には機能しないという個別性の原則がわかっていてもできなかった
人間の目は、結果でまずいいか悪いかを決め、そのあと原因を探す癖がある
無意識に何がいいところなんだろうと探している可能性がある。実際にはトップ選手にも悪いところはある。同じように調子が悪い状況の選手や自分に対し、無意識に何が問題なんだろうと人は探しがちだ。調子が悪くてもいい点はあるはずなのに
よいトレーニングは普遍性と個別性のバランスにある。普遍性は誰にも通用するエビデンスのあるトレーニングで、個別性は自分の特徴を活かしたトレーニングのことだ。個別性を活かしたトレーニングとはつまり変えられない自分の特徴はどうすれば活きるのかを考えるということだ