なぜこれまでからこれからがわかるのか:デイヴィッド・ヒュームと哲学する
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「すべての自然法則は「これまでこうだった」と言っているにすぎない。そのことからどうして「これからもそうだ」といえるのか? これは極めて根源的な問題提起で、今のところ答えることができた人はいない。この問いを知った瞬間から興味を持った人はもちろん、問いの意味そのものがわからないと思った人も、本書は必読。」――永井均
目次
哲学のやり方
本書の構成
第1章 感じることと考えることは何が違うのか?――印象と観念の区別
記憶と想像
知覚の断絶
異なる感じ
現実の現前
第2章 経験と思考はどのような関係にあるのか?――印象と観念の関係
単純と複雑
第一原理
青の欠けた色合い
印象と観念の類似性
印象と観念の因果性
観念の関係と事実の問題
第3章 何かが可能であるとはどういうことか?――思考と経験の可能性
思考可能性の原理
可能性の観念
印象の可能性
印象の原因
第4章 私たちはどのように帰納しているのか?――帰納と因果
第5章 どうして自然の歩みは変わらないのか?――自然の斉一性と一般化の正当性
一般化の正当性
第6章 どのような帰納がどうして正しいのか?――帰納の認識論
認識論の問題
懐疑論的な解決と自然(本性)主義
精神の決定と因果的な必然性
正当な帰納の定義
真理の対応説と準実在論的解釈
第7章 過去と未来はどのように異なるのか?――経験への的中と帰納の向き
印象の経験
基準の対応と経験への的中
過去と未来の印象と観念
過去と未来の時間論
帰納の向き
第8章 どうして帰納は外れるのか?――帰納の形而上学
帰納を巡る二つの問題
世界の帰納的な存在構造
帰納と未来
あとがき
参考文献