『リヴァイアサン』口絵の変遷について
『リヴァイアサン』口絵の変遷について
「わたしと恐怖とは双生児である」と、ホッブズは自伝に書いた。ホッブズは自らの政治哲学の中心に恐怖を置き、恐怖と人間の想像力の産物である宗教がいかに効果的に機能しうるかを考え、そして国家は恐怖から生れた契約をつうじて出現するものであるとした。
人為的な被造物であるリヴァイアサンが、契約によってそれを創造した者たちの前にそそり立つ。
チャールズ二世に献呈された『リヴァイアサン』の羊皮紙写本の扉絵(1)では、リヴァイアサンを構成する人々が読者=国王に顔を向けていたが(2)、印刷版の扉絵(3)では、無数の人々がリヴァイアサンを畏怖と崇敬の面持ちで見上げている図絵に変更された(4)。
https://gyazo.com/5ddabe7dc703bd5aaf57da7f1d4da19d
https://gyazo.com/bd14f43072f31b0c681dee57935988a6
https://gyazo.com/b82beee7851a7a228eba188db73848ab
https://gyazo.com/64123889c04896d4232257e3c934f90b