「開放運動連鎖(OKC)」と「閉鎖運動連鎖(CKC)」
「開放運動連鎖(OKC)」と「閉鎖運動連鎖(CKC)」
開放運動連鎖(OKC)とは「オープン キネティック チェーン:open kinetic chain」のこと。連動する関節のうち、遠位部の関節が自由に動くことができる場合の運動と定義されており、「開放運動連鎖」とも呼ばれます。OKCエクササイズは、簡単にいえばカラダの末端部分(足や手)が固定されていないものを指します。
たとえば胸を鍛えるエクササイズならば、ベンチプレスやチェストプレス(体幹部が固定されていて、手を動かしている)などはOKCになります。
閉鎖運動連鎖(CKC)は「クローズド キネティック チェーン:closed kinetic chain」のこと。連動する関節のうち、遠位部の自由な動きが外力によって制限(固定)されているような場合の運動と定義されており、「閉鎖運動連鎖」とも呼ばれます。
CKCエクササイズは、カラダの末端部分が床などに接した状態で、固定されたものを指します。ベンチプレスやチェストプレスがOKCであるのに対して、プッシュアップ(手が地面に固定されていて動かず、肘の曲げ伸ばしを行っている)はCKCのエクササイズになります。
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○開放運動連鎖(OKC)
・神経的因子の強化よりも筋肥大が得られる
・目的の筋をピンポイントで鍛える事ができる
・荷重制限のある時期にも行える
・ADLやスポーツ動作など、実際の動作とは異なる筋の使い方でのトレーニングとなるため、特異性の原理に基づかない事がほとんどである。
○閉鎖運動連鎖(CKC)
・特異性の原理に基づいて行う
・実際の動作と近い関節運動となり、筋の協調的運動が必要となる
・同時に複数の筋が使われるので、強化したい筋が上手く使われない可能性があり、その場合、目的外の筋が代償的に強化されてしまうという欠点がある