「科学はどこからきたのか」という問いは歴史学者にとっては禁じ手
「科学はどこからきたのか」という問いは歴史学者にとっては禁じ手 隠岐教授は、まず講演の冒頭でタイトルを具体的に解釈しなおしました。「科学はどこからきたのか」という問いは歴史学者にとっては禁じ手といってもよい問いだと言います。なぜなら、起源は遡ろうと思えばどこまでも遡れてしまうものであり、また当時のひとにとっては科学ではないものに今の私たちにとっての科学を当てはめてしまうアナクロニズム(時代錯誤)を犯してしまう可能性があるからです。そのため本講演では、隠岐教授の専門であるフランスの科学史を題材に、社会のなかで「科学が宗教的な信念や政治的な立場を超えて大事とされる見方がいつ頃からはじまったのか」という問いに答える形で講演を進めました。 https://academist-cf.com/journal/?p=10365 社会のなかで「科学が宗教的な信念や政治的な立場を超えて大事とされる見方がいつ頃からはじまったのか」