NDCの構造
NDC は知を十に区分し、その一項目を十に分け、その一項目をまた十に分け、その一項目をまたまた十に分けていくという分類法です。理論的には無限に細分化できる革新的な方法でした。しかも構造は簡潔。学校で NDC を教わらなかった人でも基本構造を理解すれば、すぐに使いこなせるようになります。
類目→網目→要目
類目表(第1次区分表)
綱目表(第2次区分表)
要目表(第3次区分表)
例 :91 日本文学
https://gyazo.com/d66671f38c07df76c77b6101c4480543
0 総記 (情報学、図書館、図書、百科事典、一般論文集、逐次刊行物、団体、ジャーナリズム、叢書)
1 哲学 (哲学、心理学、倫理学、宗教)
2 歴史 (歴史、伝記、地理)
3 社会科学 (政治、法律、経済、統計、社会、教育、風俗習慣、国防)
4 自然科学 (数学、理学、医学)
5 技術 (工学、工業、家政学)
6 産業 (農林水産業、商業、運輸、通信)
7 芸術 (美術、音楽、演劇、スポーツ、諸芸、娯楽)
8 言語
9 文学
90 文学
91 日本文学
910 日本文学
911 詩歌
912 戯曲
913 小説、物語
914 評論、エッセイ、随筆
915 日記、書簡、紀行
916 記録、手記、ルポルタージュ
917 箴言、アフォリズム、寸言
918 作品集
919 漢詩文、日本漢文学
92 中国文学、その他の東洋文学
93 英米文学
94 ドイツ文学、その他のゲルマン文学
95 フランス文学、プロバンス文学
96 スペイン文学、ポルトガル文学
97 イタリア文学、その他のロマンス文学
98 ロシア・ソビエト文学、その他のスラブ文学
99 その他の諸言語文学
NDC(10版)
389 : 民族学.文化人類学
0 総記 (情報学、図書館、図書、百科事典、一般論文集、逐次刊行物、団体、ジャーナリズム、叢書)
1 哲学 (哲学、心理学、倫理学、宗教)
2 歴史 (歴史、伝記、地理)
3 社会科学 (政治、法律、経済、統計、社会、教育、風俗習慣、国防)
30 社会科学
31 政治
32 法律
33 経済
34 財政
35 統計
36 社会
37 教育
38 風俗習慣、民俗学、民族学
380 風俗習慣、民俗学、民族学
381 <指定なし>
382 風俗史、民俗誌、民族誌
383 衣食住の習俗
384 社会・家庭生活の習俗
385 通過儀礼、冠婚葬祭
386 年中行事、祭礼
387 民間信仰、迷信(俗信)
388 伝説、民話(昔話)
389 民族学、文化人類学
39 国防、軍事
4 自然科学 (数学、理学、医学)
5 技術 (工学、工業、家政学)
6 産業 (農林水産業、商業、運輸、通信)
7 芸術 (美術、音楽、演劇、スポーツ、諸芸、娯楽)
8 言語
9 文学
自分の読んでいる本を NDC で理解していると、図書館で関連書籍を探す(ぶらぶら探す、ブラウズする)のが簡単になるそうだ よく使うジャンルだけでいいので、NDCの第二次区分までを覚えておくと有益です。たとえば社会科学なら「政治31」「法律32」「経済33」「社会36」といった具合に暗記しておけば、求めるテーマの本が並ぶ書棚に直行できます。ふだん利用する図書館をさらに使いこなせますし、初めての図書館でも迷わず本にアプローチすることが可能です。
そのようにぶらぶら本を探すことを「ブラウズ」といいます。書店では多くの方がブラウズしながら本を探しているでしょう。書店の書籍分類は店ごとに違いますが、NDCはあらゆる図書館で共通なので、どこでも効率的なブラウズができます。
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