私はだれとして踊るのか:ポピュラー音楽とファッションの (ごく)一側面について
from 2023/10
私はだれとして踊るのか:ポピュラー音楽とファッションの (ごく)一側面について
【リレーコラム】私はだれとして踊るのか:ポピュラー音楽とファッションの (ごく)一側面について(加藤賢) | Fashion Tech News
加藤賢
https://researchmap.jp/Kato_Ken/
大阪大学 文学研究科 音楽学研究室ロンドン大学ゴールドスミス校 音楽研究科
https://gyazo.com/1b1d078940a5300addfe3b6442495aeb
しかし重要なことは、かつて社会学者ゲオルク・ジンメルが指摘した「同調化」と「差異化」という2つのベクトルが、いかなるスタイルの形成においても見られるということであろう (ジンメル 1911=1976: 31-61)。
ゲオルグ・ジンメル(1976 (1911))「流行」,『ジンメル著作集7 文化の哲学』円子修平・大久保健治訳, 白水社.
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲオルク%E3%83%BBジンメル
「同調化」と「差異化」
特定の社会的集団の一員であろうとする同調化の欲求によって、私たちたちは自分がどこに属するのかを示そうとする。そして、その集団内において自分と他人を差異化することによって、私たちは自分がだれであるかを解き明かそうとする。
なんでもいい。スカートの丈。ネクタイピン。紋付袴の柄。ちょっとした違いの中にこそ私の姿がある。
渋谷に召還される〈渋谷系〉 : ポピュラー音楽におけるローカリティの構築と変容
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaspmpms/24/0/24_17/_article/-char/ja/