発話権取引
発話権取引
ビブリオバトルって知ってるでしょ。あれを発案した情報工学者の谷口忠大さんは、「みんなでやる思考」をよりよいものにするには、どのように組織とルールをつくったらよいかを研究している。
いろんな提案があるけど、おもしろいのは「発話権取引」というしくみだ。みんなで考えて決めようとしているときに、一人のひとがずっと発言していると、みんながそれに引きずられて、結局よい考えに至ることができない。かといって、順番に話してもらうと、言いたいことの特にないひとにも発言を強制することになるし、何よりもいいタイミングでいいことが言えない。そこで、谷口さんは次のようなルールを考えた。
手順1 全員に発話権カードを何枚かずつ配る。
手順2 発言したいひとは、一枚ずつ発話権カードを使って発言する、自分は発言したいことはないが、このひとの意見が聞きたいという場合、ほかのひとにカードをあげてもよい。
手順3 手順2を繰り返した後に、すべての発話権カードを使い切ったら、議論は終了。
このルールに基づいて議論してもらったときとそうでないときを比べると、発話権取引を導入したほうが、自分の意見にちゃんとサポートを与える論理的な発話が増えるということがわかったそうだ。
発話権取引:話し合いの場における時間配分のメカニズムデザイン
日本経営工学会論文誌/65 巻 (2014-2015) 3 号/書誌
原著論文(理論・技術)
発話権取引:話し合いの場における時間配分のメカニズムデザイン
古賀 裕之, 谷口 忠大
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