探査機はプルトニウム238を自然崩壊させながら太陽系のその先に進む
探査機はプルトニウム238を自然崩壊させながら太陽系のその先に進む
探査機はプルトニウム238で加熱された放射性同位体熱電気転換器によって駆動する。その材料が自然崩壊中なのだ
「2つのボイジャーが打ち上げられた時点では、宇宙時代は幕開けからわずか20年しか経っていませんでした」とストーン教授は述べる。「当時はどんなものであれ、40年もつかどうかなど予想するのは難しかったのです」。
それでも、ヘリオポーズに関する観測は、2つのボイジャーにとって有終の美を飾る任務の一部となる。各探査機はプルトニウム238で加熱された放射性同位体熱電気転換器によって駆動する。その材料が自然崩壊中なのだ。「どうやら、あと5年ほどで電力不足となり、科学機器が使用できなくなってしまうのではないかと考えています」とストーン教授は述べる。
現時点では、ボイジャー・プログラムの後継ミッションの計画はない(ボイジャー以外で遠距離に向かっている唯一の無人探査機「ニュー・ホライズンズ」は90天文単位で電力不足となる)。