どこでどのような場所でどのような時間の流れの中でそれが起きているのかを記録する
どこでどのような場所でどのような時間の流れの中でそれが起きているのかを記録する
このコンクールでは、すべての演奏がライブでもアーカイブでも視聴できることもすごいと思いましたが、前回開催のとき、ビデオを見ていて一つ気づいたことがありました。コンクール終了後まもなくだったからかもしれませんが、ビデオは半日ごとくらいのまとまりで各ステージが公開されていたように思います。その後、参加者ごと、楽曲ごとのビデオに切り分けられたのではと想像します。この半日ごとくらいのまとまりのビデオを見ていたら、始まりから終わりまでそっくりそのまま録画が公開されていたのです。途中休憩の2、30分くらいの間も、ずっとビデオが回っていて会場風景をそのまま流していました。
なんでもないことのようですが、ライブ感が高まる感じはありますし、その場の時間の流れをそのままに、無駄な部分を切り取らないという思想はどこから来るのかと興味を持ちました。意図されたものなのか、そこのところはわかりませんが、演奏と関係のない部分を切り取ることが、技術的に難しいとも思えないので。
ライブ映像ということでいうと、一般に、ヨーロッパなど海外放映のものは、たとえばサッカーの試合の中継なども、チームのバスが会場に到着するまでの過程、選手がバスから降りてスタジアムに入っていくところ、試合前のウォームアップ、そして会場の外観や周囲の環境などを丁寧に映し出すことが多いように思います。つまり中心となる試合(コンテンツ)のみが重要なのではなく、どこの街でどんな会場で、どのような時間の流れの中でコトが起きているのかを記録する、という意志が働いているように見えます。日本ではオリジナル映像ではなく、切り取った中身の映像のみを公開することがよくあります。必要ないという判断なのでしょうが、ちょっと残念です。