ここじゃなくてもいいんだよ、一歩踏み出す場所は
ここじゃなくてもいいんだよ、一歩踏み出す場所は
極めて個人的な挑戦を記録に残すことの意味、それを意識しているアスリートはどれくらいいるのだろうか。新型コロナウイルスの影響が拡大する2020年から今年にかけて、アスリートたちは各地でさまざまなプライベートチャレンジを行っている。
山本健一さん(ヤマケン)が菊嶋啓さん(キクリン)とともに、昨年11月に挑戦した『甲斐国ロングトレイル(336km)』もそのひとつ。ヤマケンが自宅から日々、見渡してきた峰々をぐるりと一気に繋いだルードだ。
「(遙かに見えていた五条岩に)一歩一歩、歩いていたら来ちゃったね。簡単だね、脚を前に出していればいいだけだから」
これらの記録が真に意味を持ち始めるのは、もしかしたら、もう少し先のことなのかもしれないと。ヤマケンがぐるりと繋いだロングトレイルを、次の誰かが踏みしめるときなのではないかと。
「ここじゃなくてもいいんだよ、一歩踏み出す場所は」
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