同分野の人間が集まっても面白い議論にならない
同分野の人間が集まっても面白い議論にならない
(2019/5/21)
外山滋比古氏のアイディアのレッスンという本を読んだ。よくある発想法本の一種で、目新しいことが書いてあるわけではないのだが、「専門が違う人間が集まると楽しい議論になる」という話は面白かった。同じ分野の人間で宴会すると、相手が知らないことを話題にするのが難しいし、共通の知人のゴシップ話になってしまうことも多い(らしい)。また本当に新しいアイデアを持ってたとしても同業の人にはそれを隠すだろうから、結局面白い話は全然出てこないことになる。一方、分野が違う人間で話をすると、自分にとってあたりまえの情報でも相手に面白がってもらえる可能性があるし、逆も同様であるから、話が盛り上がるしお互いの勉強にもなるだろう。新しいインスピレーションが得られる可能性も高い。 学会や勉強会などで同じ分野の人間と宴会することは多いが、あまり面白い話が聞けないことを残念に思っていた。一方、大学時代の友達と久し振りに飲んだりすると面白い話を聞けることが多いと感じていた。飲む相手の問題なのかと思っていたのだが、そうではなくて、同業の人間と飲むのが良くないということかもしれない。