ケルプの海〜
ケルプの森
ポコポコポコポコ、と。空気の粒が空へ上がっていく。
森にはあまりにも静かだ。木々のさざめきも、鳥の歌声も聴こえない。
ポコポコポコポコと、ただ空気の玉が光を乱反射して、森いっぱいに光を運んでいる。
いやあまりにも生命が脈動していた。命たちの息吹きがした。
命が生き生きとしていた。光に満ちていた。
魚が木々の隙間を縫う様に泳いでいた
木々に実る浮き袋が光を乱反射して寒流んで冷えた森いっぱいに、暖かさを運んでいた
海抜マイナス10〜30mのその森は、とても静かで、あまりにも命で溢れていた。
「ケルプの森/海藻の繁る海」