【EAT/PAINT】2nd seasonエラッタ雑感
マスタールール変更、カード効果の変更が行われた。
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E/PCS環境地点での環境理解
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「ヒメリア」
赤黄青全部それなりに強い。
デッキ登録制/BO1なら【赤ヒメリア】か【赤エーカ】が握り得。
ミラーは先手有利。
【赤サビル】
【黄ヒメリア】【青ヒメリア】には勝ち得るが非常にハードルが高い。
魔術師全般に有利。ミラーは先手有利。
【赤リオ】
【黄ヒメリア】【青ヒメリア】に対しては、トラップを《ゼウスの粛清》で拒否出来るため有利。
【赤ヒメリア】対面は相手の出力次第。【赤エーカ】対面はリオ自体が不利。
【赤エーカ】
ヒメリア対面は出力依存の五分マッチ。
【赤サビル】対面は不利だがワンショットの勝ち筋が一応ある。
ミラーは後手有利。
E/PCSからの環境変化
マスタールール変更、《決死の断血》調整/《デメック》下方/《スクラッチャー》上方
基本環境だけ見ると「ヒメリア>サビル」「エーカ>リオ」の格差是正の改善を図っていそう。
【赤エーカ】駄目そうか…? Cブルー、いけそうか…?
結論:あんまり変わってませんでした。
《カナリア》
初手で引くと使い辛いカードだったが、エラッタによりちゃんと初動札として機能するように。
評価の低かった【黄ヒメリア】へのテコ入れとしては十分な感じ。【黄サビル】は多分カナリア単体の問題じゃあ…
【赤エーカ】
断血:INK1に変更、断血発動後に転換/激励などが使用不可に/断血発動前後でもアタックの制限が無い
デメック:自身が攻撃不可に/レスト状態のガード値が0に
赤エーカはワーク展開のみで12INKを使い切る事が多いため断血分のコスト確保が難しくなったが、大体の使用感は変わらず。
ワーク展開に制限がついたが、"攻撃orワーク共通効果→リリース"の流れで盤面を空ければ良いため瞬間火力は実質デメック分しか落ちていない。
しかしチャージする際の後隙が増えた事やデメック分の火力が必要になる試合もあるため、ヒメリア/サビル対面では若干勝率が落ちていそう。リオ対面は依然として有利のまま。
ただ、セットアップのルール変更によってデメックスタートする試合が減り、ニャット速筆の初手率が増えたためまだまだプレイアブルな気配。
多分後1キルをフォーカスした調整なのか?と言う気もして来る。サブデッキも変更なしで良さそう。
【赤リオ】
断血のINK1が若干重いが、チャージのルール変更込みだと多分上方修正。
【黄リオ】
セットアップのルール変更で安定感が向上したため、《コーティング》《泥濘》の両方を積んでも許容されるようになっていそう。
《スクラッチャー》(Cブルー)
【青エーカ】については手札に来た《ライプ》が非常に弱い札である問題が解決できておらず、【青リオ】も"バカハンター"の域を脱する事が出来ていない印象。
盤面展開/フレーム装備/トラップ発動を全部しようとしてもINKが足りず、INK19から動けたとしても大した出力になっていない。
多分Cブルーに必要だったのは《リビングデッドの呼び声》かも……
プレイアブルでは無い要素について
以下本当にガッツリ文句。
サブデッキ〈アプラ〉
大会での使用率/勝率は共に高いが、投入する5種が概ね決まっており「デッキ構築時に7種の内から5種を選択する際のジレンマ」が存在していない事は問題に感じる。
・《ヒノマル》
他カードのパワーが軒並み高かった環境初期及び、第2回~第3回環境で赤ヒメリアvs.赤エーカを考察していた段階で使用されていた。
ヒメリアの場合はアクティブ状態+トラップと構える事でレオルなどを弾けたりする利点があったが、
サビルは登竜門でも自身を起こせる上、そもそもメインデッキ内にトラップが存在しないため採用意義が無い印象。そもそも費用対効果もあまり高くない。
・《傲慢な赤熱》
「デッキ構築時に7種の内から5種を選択する際のジレンマ」を持たせるためには、サブデッキの7種いずれにも採用意義(つまり役割の独自性やカードパワー)が存在している必要があるのだが、このカードはそれを満たしていない印象。「相手の場のカードをレストさせる効果」は一定のパワー/独自性があるとは思うが、傲慢な赤熱は明らかに効果がコストに見合っていない。《Crown》、アレ何なんですか。
赤サビルvs.ヒメリアだと「HEATを計5枚溜め、竜効果を使用するターンにワンショットする(半竜進化1/竜進化2/竜効果2)」「半竜状態でも相手がまごついていたら半竜効果でワンショットを狙う」辺りが試合に勝つためのプランになる。(ただこれはHEATと火力源になるENを同時に確保しなければならず、ヒメリアのトラップのせいで非常にハードルが高い)
アプラにはHEATを溜めるカードが存在していないが、1種ぐらいは「カードパワーは低いがHEATを溜める事が出来るカード」があるとサブデッキ選択の際のジレンマを生めそうだなと感じた。
てかこれの追加コスト、ディスカードじゃなくてHEAT送りでも……
サブデッキ〈レイン〉
こちらも投入する5種が概ね決まってしまっている。
黄ヒメリアは全ての対面で《琥珀の風》《金の一振》out、黄サビルは恐らく全ての対面で《琥珀の風》《ヨミ》outといった具合。
「対面によって構築を変えなくても良い」と言うのはゲームのわかり易さという点ではメリットではあるが、対面によって選択を変える場面が魔術師のLイエローとCブルーしか無いのが…
・【黄サビル】
残念ながら何も良くなっていない…。《カナリア》を引けているかどうかに全てを依存しており、引けていたとしても出力があまり高くない。
何よりも《走馬燈》を序盤に引いてしまうとキープするか(リソースが伸びなくなる)、捨てるか(使えなくなる)を迫られるのが厳しい。
・《金の一振》
ギリプレイアブルなカード。エルトが使うと手打ちした《Bible》をそのまま落とせるため使用価値はありそうだが、このカード単体の費用対効果はあまり良くない印象。まぁ低コストの攻撃が強かったら困るか……(朝露とか)
・《琥珀の風》
使わなさすぎて特に言う事が無い…… このカードを使う日は来るのか。何故レインにこのカードがあるのか。
サブデッキ〈カーシス〉
《潮騒の帰還》《藍い融解》のエラッタのお陰で【青ヒメリア】についてはかなりプレイアブルになった。
【青サビル】も悪くは無いが、何と言うか【赤サビル】から速度が無くなっただけの印象に見える。選ぶ利点が全くと言っていいほど無いのは悲しい。
・《紺の衝撃》
《秘色の波動》が居ながらどうしてこんな……
サブデッキ〈Cブルー〉
単純にパワー不足。《スクラッチャー》が3INKなのは重いし、インク回復やコスト軽減も無いため大した出力になっておらず、相手からしても何だかんだでケアしやすい。
・《鎮静の一筋》