タイタン(野崎まど)
さいきん会社の仲間でバトミントンを始めた。場所としては墨田区総合体育館。なかなか立派な体育館で、地方と比べたら値段は張ってしまうけれど、けっこう楽しく運動できてはいるのだ。最寄りは錦糸町駅だから帰りにBOOKOFFに寄って、そこで400円だったかな、で売っていたので購入した。SFが読みたいの2022年で1位か2位にランクインしていたから、読んでみたいなあと思いつつこんな時期まで来てしまっていたので、丁度よかった。こういう巡り合わせみたいなタイミングはいつだって大切にしていきたい、と思う。
舞台は2200年代。世の中からは『仕事』という概念がほとんど消滅、AIが生活インフラから娯楽サービスまで全て行なってくれる世界だ。主人公は心理学が『趣味』で日々論文の執筆や発表などを行なって過ごしている。そんな主人公だったが、ある日この世界では絶滅危惧種の『就労者』から仕事の依頼を受ける。どうやら12体のAIのうちの1体に問題があるようで、主人公に任された仕事はそんなAIの『カウンセリング』だった、、。
移動の最終予定日がトマスモアの誕生日であることはきっと偶然ではないのだろう。
デジタルネイチャー後の世界はマタギドライヴと言うが、本当にそれは『狩猟的』なのだろうか?
人間→AI→人間の構図から完全なるAI→人間の構図へ。これはデジタルネイチャーだ、、。
だいぶユートピアだね。でも100年前のケインズ予測と同じ様な結末にならないとも限らないのだよね、、。人間を滅ぼすとしたら人間だろう。 仕事とは影響を与えること。野崎まどは、デジタルネイチャー下における人間の尊厳を探究したのかな。
生産性ってなんだろうか?
デジタル世界の方が1984しやすいんだよね、、。
AIは人の形をしているのだろうか??
人間社会に合わせるために人間的に作ること。バイオコンピュータ?
人間に合わせようとすると性能が落ちるっていうのはなんとも皮肉な話だなぁ。そう考えると、確かにこの話のエンドはとても納得感があると言うか。