ICT活用に関する知見を学んでもらう機会の提供
具体的には、他の通信の学生の方がどのようにPCやタブレットを学習に役立てているかを知る機会を提供。
なぜICT活用について学ぶ必要があるのか。
生涯学習において、知識をブラッシュアップする手段としてICTを活用するということが推奨されているが、うまく活用できている人が少ないから。
PCはいくらぐらいのものを使っているか
OSはなにを使っているか
Windows,Mac,Linux
携帯電話はどう活用しているか
タブレットはどう活用しているか
SNSの学習への活用の仕方
学習アプリの活用の仕方
Evernote,OneNote,Scrapbox,Dropboxなど
語学系アプリ
暗記系アプリ
創造系アプリ
ブラウザはなにを使っているか
大学の授業でのPCの活用の仕方について
ようやく大学においても、構内でのWi-fi環境が整い、一部の部屋ではPCも使えるようになったので、うまくICTを活用するための知見を交換できる場所が必要だ。
各自独学では、ICTの活用能力に格差ができてしまう。
教育学部の学生を中心に、他の通信の学部の学生にもそういう知見を教えていく必要がある。
レポートを書くときにはICTをどう活用しているか
アナログとデジタルの使い分けをどうしているか
ノート(物理)を活用する意義
本の電書化(自炊)の意義
アプリの通知過多にどう対処しているか
電話とメールとLINEとSNS、Slack、Discord、ブログ、ウェブサイトの違いを知り、その使い分けに関して理解すること。
例えば、教員養成課程のLINEコミュニティにおいて、教育的な行為はどの程度起きたか評価してみよう。
事務手続きの疑問解決。
なにかの学習に関して、教え合うということは起きたか。
もし、起きないとしたらなぜなのか。
特定のコミュニティにおいて排除しがちな人はどんな人か。そのことによってどんな情報共有の偏りが起きるか。
ICT使った協調学習のやり方を実践を通じて学んでもらう。
小中高の学校において、教員が場の全てをコントロールする方向に持っていきがちであるが、ICTを活用することで生徒の自主性を尊重するということを実現しやすくなると僕は考えている。実際に現場に導入するのは難しいかもしれないが、少なくとも大学生は実践的にICTを活用することが可能だ。スクーリングにおいても、事前に受講メンバーで予習をしたりして、授業に臨むこともできる。そういった学びのあり方を考える意味で「実践」が必要だと考えている。
生涯、教員に就いているとは限らないので、リモートワーク(在宅ワーク)などのコミュニケーションを学ぶ意味でも、どこかでそういうオンラインでのコミュニケーションに慣れることは意義があると考えている。
通信教育の高校であるN高のようなオンラインでの学生同士の親密化のコツを実践で学べる場所を作る。
オンラインコミュニティのあり方について考えてもらう機会の提供。
個人的には、アクティブ・ラーニングが嫌いなのだが、ICTを活用せずに、口頭での情報のやりとりに拘っているのでは、教えることのコストが高すぎるということがあるのが一番の理由で、ICTに全く慣れていない学生同士でALをやらせるような教員がいるなら、絶対に許せないので、ICTに関する知見を絶対に学ばせないといけないという気持ちがある。
教育関係者は「ICTなど所詮道具である」とよく言う。実はあれは究極のマウンティング・ワード。つまりは「教員が特権的に教具を選択するのだ。道具に過ぎぬICTが教え方を指図するなど、差し出がましいわ」ということだな。
— 豊福晋平: TOYOFUKU Shimpei (GLOCOM) (@stoyofuku) 2017年3月3日 「ICTは所詮道具である」この言葉は手垢が付いて真っ黒ですが、未だに教育業界ではよく使われます。わざわざ「教師の道具(=教具)」と言い換えて強調するのは何故でしょう?それは教師が授業を全てコントロールすべきという強迫の裏返しに他なりません。
— 豊福晋平: TOYOFUKU Shimpei (GLOCOM) (@stoyofuku) 2014年5月29日 仮に、ICTが使えない人は実時間✕1の情報量しか扱えないとすると、ICTでは同時に複数チャネルを持てる上に、実時間✕100倍くらいの情報が簡単に扱える。つまり、ICTは扱い情報を加速させる道具。
— 豊福晋平: TOYOFUKU Shimpei (GLOCOM) (@stoyofuku) 2019年5月12日 ICTと言いながらCの部分が欠落しているのは散々見るし、教員の道具としか見てない話が多すぎる。生徒の使う道具であって、教員が使うか使わないかの話ではないと思うが、まだ、分かりやすい、見えやすいくらいのイメージか
皮肉な話だが、学校がろくにICT環境整えないせいで、生徒が自前の道具しか使えないおかげで、EvernoteやらOneNoteやらScrapboxやらDropboxやらを縦横無尽に使いこなして作業できたこともあったり。全員が、とはならないが、知的生産の技術としての幅が広がるだけに、もっとちゃんと環境をだな…orz
学校にタブレット導入すれば、素人は「子どもがICT活用して未来の学びが出来ていいわね」とか勝手に勘違いするけど、Wi-Fiも満足に使えないうえに授業支援システムなんかでがっちり固めてあったら、学習者が自在に使える道具になんかなるわけないんです。
— 豊福晋平: TOYOFUKU Shimpei (GLOCOM) (@stoyofuku) 2018年5月3日 教育学部以外の学生向けにICTを考える時、以下の本がわりと参考になる。
ちょっとしたことでうまくいくシリーズ
https://gyazo.com/275c71864f6b0eaa0da0409e519d022d