Why I only use Google sheets
📄 Summarized by Claude Sonnet 4.5
Why I only use Google sheets
記事執筆日:30 Sep, 2025
どんなもの?
スタートアップ企業で働く開発者が、複雑なソフトウェア開発に時間を費やすより、まずGoogle Sheetsで問題を解決すべきという実践的な教訓を共有した記事。著者は9ヶ月の実務経験から、ビジネスの要件が頻繁に変わる環境では、最もシンプルな解決策から始めるべきだと主張している。
先行研究と比べてどこがすごい?
アジャイル開発やMVP(Minimum Viable Product)の考え方を、より実践的かつ極端な形で提示している。従来の開発手法では「最小限の機能を持つ製品」を作ることを推奨するが、著者は「スプレッドシートこそが最小限」という更に一歩踏み込んだアプローチを提案。実際のビジネス環境で3つの失敗事例を通じて、過剰開発のリスクを具体的に示している点が特徴的。
技術や手法のキモはどこ?
「問題の全体像は実際に作業を始めるまで分からない」という前提に立ち、以下のアプローチを採用:
1. 最初はGoogle Sheetsのような最もシンプルなツールで解決を試みる
2. 実際の業務を通じて問題の全容を把握する
3. 本当に必要な機能が明確になってから、既存ソリューションの強化または新規開発を検討する
この段階的アプローチにより、使われない機能の開発や失敗プロジェクトへの時間投資を回避できる。
どうやって有効だと検証した?
著者自身の3つの失敗経験を通じて検証:
1. 管理パネル開発に2ヶ月費やしたが2回しか使われず、結局Google Sheetsで代替
2. 税金・関税計算の見積システムに3週間かけたが、最終的に競合他社の表をスプレッドシートにコピーするだけで済んだ
3. CRM選定に2ヶ月かけたが、後にGoogle SheetsにCRMテンプレートが標準搭載されていることを発見
これらの経験から、シンプルな解決策の有効性を実証している。
議論はある?
著者自身が認める制限事項:
この手法は「問題の全体像が不明な状況」でのみ有効
数千行のデータを扱う組織では、スプレッドシートでは不十分な場合もある
いつGoogle Sheetsから卒業すべきかの判断は、まだ学習中の課題
ビジネス環境では慎重な判断が必要だが、個人プロジェクトでは自由に実験すべき
スケーラビリティと初期の柔軟性のトレードオフをどう扱うかが、今後の課題として残されている。
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