非正規化
正規化が進むことによりデータが細かく分割され、結果的に処理効率が悪くなることを防ぐ目的で正規化前の状態に戻すこと。
関係モデルの欠点は、第一正規形という単純な形でしかデータを表現できない点である。
この改良提案が2つの面からからなされている。
従属性の考えは、更新による情報の欠落をなくすために提案されているので、情報検索のデータベースのように更新を伴わないものは第一正規形でなくてもよいのではないか。
更新の不具合を防ぐ場合でも、多値従属性による関係の分割は必ずしも必要ないのではないか。
非正規化を検討する場合
検索のみの表の場合
重複データによるディスク容量の増加が問題とはならないことが前提 検索のみならば不整合は起こらず、データ自身が正確であれば重複データが存在していてもかまわない
重複データへの更新が少量で、がつ整合性を保てるような一括更新ができる場合
重複データへの更新は負荷が高いため少量であること 更新漏れを防ぐ方法を用意しておく必要がある
結合が多い場合
正規化が進むと小さな表が多く作成されるため処理効率が悪くなる可能性がある