記憶の宮殿
「記憶の宮殿」とは、想像上の宮殿である。
長いテクストを暗記したい場合、先ずその宮殿を想像し、それからテクストの各巻を各部屋に仕舞っておく。
そうすれば、テクストを唱えるとき,自分がその宮殿の中を歩いていることを想像し、各部屋から各巻を取り出せばいいということである。
実は、部屋だけではなく、廊下にもテクストの部分を蓄える。
部屋で仕舞う巻と廊下で仕舞う巻の違いは、難しい巻は部屋で仕舞い、簡単な巻は廊下で仕舞うのである。
難しい巻を唱え終わったら、次の難しい巻が仕舞ってある部屋まで歩いている間に廊下で仕舞った簡単な巻を唱える。
簡単な巻と言いえば、例えば、英雄の血統を述べるところや、誰でもよく知っている説話を述べる。