解体国家
国家機構
の解体によって、国民生活の基本が破壊された状態。
サハラ以南アフリカで顕著。シエラレオネ、アンゴラなどでは、武装集団の抗争による内戦が続き、統治機構が解体、秩序維持力などが麻痺(まひ)し、しかもその国家の努力では危機を克服する見通しが低い。
その理由は様々だが、貧困や格差が続くなか、資源争奪などをめぐり、民族、部族、氏族の違う集団の排除・攻撃を叫ぶ過激な主張が受け入れられやすい土壌が広がっている点は共通。
また外部からの武器、資金、人員の供給が戦乱を拡大、長期化させる。