歴史認識問題
エスノセントリズム等による優越感や、 レイシズム、 ヘイト思想等の排外主義が刺激する「他民族を卑下する歴史」
皇国史観、自虐史観、唯物史観、陰謀史観、トンデモ史観などの様々な歴史観から導出される「あるべき姿の歴史」
政治家、政治活動家などの活動が推進する「政治的にあるべき歴史」
人権活動、ポリコレ棒運動やフェミニズム運動などの各種道徳運動が率先する「道徳的にあるべき歴史」
国家や宗教団体、歴史研究会等の各種組織が方針として総括した「組織的にあるべき歴史」
各種の社会運動が主導する「社会的にあるべき歴史」
社会運動の成果として既成事実化され、信じた方が社会生活上都合の良い「実用的にあるべき歴史」
また以下のように都合の悪い歴史仮説を「先入観」として除外するため、「客観的な事実」が追求できない特色があります。 感情バイアスの影響による精神的に苦痛を与える歴史仮説の拒否
センメルヴェイス反射の影響による通説に抵触する歴史仮説の拒否
自身の社会生活上、都合の悪い歴史仮説の拒否
面子や建前を侵害するなど、内向きの論理に反する歴史仮説の無視
現代社会において理解できない価値観に基づいた歴史仮説の除外
「主張の動機」が道義上許容できない歴史仮説の除外
社会への災厄が懸念される歴史仮説の度外視
また以下のような現象によって妥当性を欠く歴史仮説が「固定観念」と化して疑問を持たれないのが実態です。 マスメディアが生み出す「メディア・バイアス」
最初は都市伝説のような単なる伝承であった経緯不明の情報が、 新聞、雑誌などの印刷物上に頻繁に掲載される事で現れる「ウーズル効果」
学校教育やマスコミなどによる「組織的強化」
また以下のような方法で都合の良い歴史を捏造する風潮もあります。 自分達の歴史修正は正義の歴史修正、あいつらの歴史修正は邪悪な歴史修正と考える
都合の悪い確証は意図的に曖昧にする蒙昧主義
都合の悪い確証が大衆の目に触れないように検閲する
誘導尋問等によって都合の良い証言を無意識のうちに作話(さくわ)させる
社会的な抑圧によって口を封じる、或いは偽証を強制する
嘘も100回つけば本当になると考え、露骨に嘘をつく
国家などが関与する事により、組織的に関連情報を削除して証拠隠滅
また以下のような現象によって思考停止に陥ってしまい、決着しないのが実状です。
仮説に対する執着が非合理的なまでに強化される「狂信」により理性を喪失し、非常識な中傷合戦になる傾向
仮説を否定されると怨念を抱き、自制心の欠如により乱暴になる傾向
異説を尊重せずに「相手にする価値も無い」と黙殺する傾向
確証(物証や証言)に安住し、論証されない傾向
検証よりもモラルが重視され、モラルを配慮しない仮説が糾弾される傾向
社会情勢に影響されてコンセンサスが重視され、合意に反する者は抗議される傾向
集団思考によるモラルの暴走に起因する、異議を唱える逸脱者への卑劣な攻撃
愛国カルト、 右翼団体、 左翼陣営、 反日勢力等の極端な主張を強弁をする過激な勢力からの執拗な 威嚇、脅迫 日本政府の国策、欧米諸国からの提言、近隣諸国による警告等、国家レベルでの紛糾 ある歴史仮説を信じる事自体が社会規範として内面化されることにより、議論そのものを拒否する傾向
弁解の余地がなくなるまで夢想を捨てる事なく屁理屈をこね、絶望するまで戦いが継続する傾向
政治的な着地点を見出すために喧嘩両成敗とし、支障の無い仮説が選択される傾向
迂闊に肯定論も否定論も主張できず、争論を回避する傾向
議論しても論敵を説得するのは至難の技であり、無力感から議論を敬遠する傾向
恐怖や憎悪を引き起こす仮説を受容せず、議論を忌避する傾向