文民統制
文民統制とは、文民の政治家が軍隊を統制するという政軍関係における基本方針である。政治が原則的に軍事に優先することを理念とする。
文民(civilian)の語意を明確にする意図から政治統制 (Political control)の表現が用いられる事がある。
また、文民優越 (civilian supremacy)とも言う。
文民統制の思想は、チャールズ一世の専制強化をめぐり宮廷と議会の間で内乱となり、ピューリタンを中心とする議会派(地方派)が王を処刑し共和制に移行させた革命、すなわち、1640~60年にイギリスで起こったピューリタン(清教徒)革命期に、ユートピア物語「オシアナ共和国」において国家形態と土地所有の関係を考察し、土地所有の均衡を基礎とした共和国構想を打ち立てたイギリスの政治思想家ハリントン(James Harrington。1611~1677)が自由と独裁は両立しないとしてクロムウェルの軍事独裁を批判したことに起源を有するといわれている。 防衛省、自衛隊(行政機関としては「防衛省」、軍事組織としては「自衛隊」)