技術者主義
合理的な思考法をとる科学技術者に政治権力を与えれば理想社会が実現するとの主張。
直訳するならば「技術の支配」。
もう少し敷衍するならば、(技術的な)専門知識の持ち主であるテクノクラートたちによって、経済・行政が支配されること。
単純には、産業革命以降の科学と技術の進歩と、それが社会(特に 経済)に影響を与えるようになったことが原因である。
専門的知識や科学・技術の担い手であるテクノクラートが、知識や技術の所有を根拠として、意思決定に大きな影響力を及ぼすような社会や組織のあり方。
肯定的立場からは資本家や官僚支配の代替としての側面、否定的立場からは市民の自己決定を阻害する側面が強調される。
元来は、1932年から1933年にかけてアメリカで爆発的に流行した思想運動のかかげたスローガンである。
テクノクラシーという言葉を考案したのは、アメリカの発明家スミス(William Smith)であるとされているが、このように命名される思想自体は、20世紀初頭のアメリカの時代思潮であるといえる。
同義語.icon テクノクラシー (technocracy)
テクノクラート(technocrat)