技術提携
特定の 技術を提供するか、あるいは受け入れる技術契約を結ぶことによって協力関係をもつことを技術提携という。
限られた開発資源の中で技術開発力を効率的に高めていくうえで、外部の技術力を戦略的に活用していく技術提携は、企業の技術開発戦略にとって重要な意義をもってくる。
技術提携の対象としては、単に特許技術だけでなく、商標の使用、製造方法の導入、原料や部品の供給、技術サービス、マーケティング技術や経営への参加・助言・協力などが含まれる。
現在の 技術提携においては、技術開発を優位に実現しようという戦略的意図をもった企業が、その特定目的を実現していくためにそれぞれが独立性を保持しながら、技術開発において双務的かつ互恵的な協力関係をとっていくことに合意して形成された企業間の関係づけの意味が強くなっている。
その意味で、技術提携を行う企業間関係は、パートナー間での支配・服従という一方的な関係よりも、むしろロイヤルティの獲得、技術開発力の強化や技術のグループ化など特定目的の実現に向けて確かにパートナー間での協力関係がみられるが、企業の独立性が保持されていることから、提携関係以外の分野で競合関係がみられることもあり、きわめて弾力的な協力関係を特徴とする。
開発力