師弟歓談:葵の上(源氏物語)
放課後の教室。窓からやわらかい夕日が差し込んでいる。
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ねえけいこ先生、「葵の上」ってさ、なんかずっと苦しんでるイメージなんだけど…正直、理不尽すぎん?って思うんだけどw
けいこ先生.icon
「理不尽すぎる」、ですか。たしかに、現代の感覚からするとそう感じるのも無理はありませんね。葵の上は、自分ではほとんど何もしていないのに、苦しむことになりますから。
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そうそう、それそれ!何もしてないのに巻き込まれてる感エグいよね。六条御息所の生霊とか…いや怖すぎでしょ。
けいこ先生.icon
「とても恐ろしいですね」、と言い換えましょうか。
六条御息所の生霊は、嫉妬や苦しみの象徴として描かれています。けれど、その結果として被害を受ける葵の上の立場は、本当に気の毒です。
ふーこ.icon
てかさ、源氏もどうなん?って思わん?モテすぎてトラブル量産してるじゃん…。
けいこ先生.icon
ふふ、「問題を次々に引き起こしている」、ということですね。
確かに光源氏は魅力的ですが、その一方で多くの女性を傷つけてしまっています。葵の上との関係も、決して温かいものとは言えませんでした。
ふーこ.icon
うん…なんかさ、葵の上ってクール系じゃん?でも実はめっちゃ我慢してたんじゃね?って思うんだよね。
けいこ先生.icon
ええ、その通りだと思いますよ。
彼女は気位が高く、感情を表に出さない女性として描かれています。しかし、それは弱さを隠していただけかもしれませんね。
ふーこ.icon
なんかさ…現代だったら絶対もっと言い返してるよね。「は?無理なんだけど」みたいなw
けいこ先生.icon
「とても耐えられません」といったところでしょうか。
けれど、平安時代の女性は今ほど自由に感情を表現できませんでした。その分、内面に溜め込むものが大きかったのでしょう。
ふーこ.icon
そっか…時代バフ(というかデバフ?)あるよね…。
でもさ、だからこそ余計に切なくね?
けいこ先生.icon
ええ、「いっそう胸が締めつけられる思いがしますね」。
葵の上は表に出さないからこそ、その苦しみが読む側に強く伝わってくるのです。
ふーこ.icon
うわ…なんか急にしんどくなってきた…。
静かに耐えてる人ほどヤバいってやつじゃん…。
けいこ先生.icon
「深い悲しみを抱えている」、ということですね。
源氏物語は華やかに見えて、人の心の弱さや苦しさも丁寧に描いています。葵の上は、その象徴のひとりと言えるでしょう。
ふーこ.icon
なるほどね〜…ただのドロドロ恋愛じゃなくて、ちゃんと人間ドラマなんだな。
けいこ先生.icon
ええ、とても奥深い物語ですよ。
だからこそ、千年ものあいだ読み継がれているのでしょうね。
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うん、ちょっと見方変わったわ。
葵の上、なんか…推せるかもしれん。
けいこ先生.icon
ふふ、「心惹かれる存在になりましたね」。それは素敵なことです。
夕日が沈み、教室には静かな余韻が残った。