希少性の原理
手に入りにくくなるとその機会やものが貴重に思えてくる、不完全なものでも手に入りにくいというだけで価値あるものとなる、というもの。
経済学において希少性とは、生産資源やそれから生産される財やサービスの利用可能量が、人間の欲望をみたすためには不足している状態をいう。 すべての資源や財およびサービスの経済的価値はそれらの希少性に依存している、という考え方がかなり古くから述べられていたが、それをグスタフ・カッセルは希少性の原理と名づけた。 生産資源そして財やサービスが希少であるかぎり、選択と排除という問題が生じる。
限られた資源をどのような目的に、どのような方法で使用するかという選択が必要になり、また希少な資源(希少資源)を使って生産された財やサービスを一定のルールに従って分配し、分配を受けた人以外の人が勝手に使用することを排除する必要が生じる。