史料批判の必要性
利害関係の絡む史料というものが存在する。
たとえば、戦の感状などに偽造されたものがある。
権利にかかわるものであるだけに、大切に保管される場合も多い。
いっぽう、何らかの理由で錯誤が生じ、その史料が、異なる時代や人物に当てられたり、誤った説明が加えられ踏襲されることもある。
また、これらの偽造や錯誤が、全部でなく、一部であることもある。
以上の様な理由で史料の正当性・妥当性は、常に 注意深く 吟味されなければならない。
また、史料が証言する 内容について、有効性や信頼度(どの程度信頼できるか、どの程度の証拠能力をもつか)を評価する必要もある。
これについては、証言者は事実を述べることができたのか、事実を述べる意志があったのか、の2点より検討されなければならない。