偽りのバランス
対立している見解の間で、実際にはそれぞれの見解を裏付ける証拠のありように大きな違いがあるにもかかわらず、あたかも両者のバランスが拮抗しているかのように、ジャーナリストが問題を提示するというもの。
ユダヤ教の聖書、キリスト教の旧約聖書に含まれる箴言11章1節にあるソロモンの格言とされるもののひとつ
日本語では「偽りの天秤」、「欺きのはかり」、「偽りのはかり」などと訳される
天秤は、古代以来、公平や平等を象徴するものであるが、これを意図的に狂わせて不正を働くことを戒める言葉である 問題をうやむやにすること
陰謀論者は、メディアにおける偽りのバランスを利用した戦略を展開することが多い。
偽りのバランスは、扇情主義と同様に、制作者や編集者が、その問題についてより正確な説明がなされるよりも論争的な主題として紹介されている方がより大きな商業的成功につながる、と考えて生み出す場合もある。