中間言語
中間言語(interlanguage)とは、セリンカー(Selinker)が提唱した概念である。
彼は、人間の脳内には潜在的な言語体系があり、第二言語学習者が目標言語を習得していく過程で、その言語体系を参照しながら、目標言語とも学習者の母語とも異なる独自の言語体系を構築するとの仮説を提唱した。
この独自の言語体系が中間言語である。
学習者の習得が進展するにつれて、中間言語は変化してゆき、学習者が near-native のレベルに達すると中間言語は消滅することになる。
以前はこの中間言語を単なる間違いと考えられていたが、現在では、それなりに言語体系を持った言語であると考えられている。