ロマ
ヨーロッパを中心として,アジアや南北アメリカに1000万人近く居住する民族。 インド北西部のパンジャーブ地方を原郷とし、11世紀頃から西に向けて移動。
ヨーロッパに姿をみせると、「エジプト人(Egyptian)」と考えられたことから、ジプシー、ツィガン、ジタンなどと呼ばれた。
ときに、差別的な意味合いを含んでいた。
自称は「人間」を意味するロマ。
自らの宗教を持たず定住先の宗教を受け入れることが多く、キリスト教徒もいればムスリムもいる。
言語としては「ロマ語」を持っており、ヒンディー語との共通性を多く備えている。
「放浪の民」というイメージが付与されているが、現在、移動生活をするのは一部にすぎず、多くは定住生活を営む。
約800万のロマはヨーロッパ最大の少数民族。