ルイセンコ主義
Lysenkoism
科学とイデオロギーを同列に語り、むしろイデオロギーを優先させている
ルイセンコ主義をまとめると以下のようになる
「遺伝子」なるものは存在しない
よって遺伝子の研究をするのはブルジョワ的な観念論者だ
(労働者が国家に対して貢献するように)遺伝は生体を構成する「粒子」によって後の世代に伝えられる
(社会における政治的革命のように)ある植物に突如として新しい環境条件が与えられると遺伝構造に「粉砕」が生じる
これにより、その植物は変化に順応するようになる
そしてその変化は後の世代すべてに伝わる
これはロシア革命によって共産主義国家となったソ連にとってこれ以上ない好都合な「理論」であった
ルイセンコ主義によって、ソ連における作物収量は実際には低下した
ルイセンコ主義の問題を論駁するのは生物学の分野で、
ルイセンコ主義の思想を解明するのは哲学で、
ルイセンコ主義の台頭を説明するのは社会学と政治学の分野
ルイセンコ一派は、自分たちのニセ科学をそれっぽく見せるため、「アンケート」という主観的かつ再現性がない非科学的な方法を用いながら、論文を量産した。
ルイセンコ論争
トロフィム・ルイセンコ
疑似科学(pseudoscience)
プロレタリア科学とブルジョア科学