リモートバッチ処理
企業の業務処理にコンピュータが用い始められたころは、コンピュータは限られた場所にしかありませんでした。
通常は「計算機センター」という特別な施設にあったため、そこまでデータを運び、処理を依頼する必要がありました。
いちいちデータを運んでいるのでは効率が悪いため、データがある程度たまるのを待ち、まとめて運んで一括処理するようにしていました。
バッチ処理の欠点はデータをコンピュータのある場所まで運ぶ手間がかかること、また、データをコンピュータで打ち直さないといけないことです。
リモートバッチ処理は、バッチ処理と同じようにデータを一括して処理する方式です。
異なる点はデータをコンピュータに送るときに通信回線を使用することです。
このシステムはコンピュータを通信回線に接続するシステムのさきがけでした。
なお、リモートバッチ処理やTSSにおいて、遠隔地から端末を用いてジョブが投入されることを、リモートジョブエントリ(RJE:Remote Job Entry)という。