ナラティヴの被害学
阿部幸大『ナラティヴの被害学』(文学通信) - 文学通信
阿部幸大
被害/加害を単純に二元論化し、特定の立場を強固にする物語の構造を批判的に分析し、隠れた加害性を明らかにしようとする
構造の可視化
「誰が被害者で、誰が加害者か」という物語の背後にある、立場操作や社会的な影響を明らかにする。
二元論の批判
複雑な事象を「善=被害者」「悪=加害者」に単純化し、第三者を安全な場所に置くナラティブの弊害を指摘する。
新たな解釈の提示
従来の被害者像に縛られず、個々の語りを相対化して再評価することで、新たな被害/加害の理解を試みる。