ツッコミ徒然草:四十五段
公世の二位のせうとに、良覚僧正と聞こえしは、きはめて腹あしき人なりけり。
坊のかたはらに大きなる榎の木のありければ、人「榎の木の僧正」とぞいひける。
「この名しかるべからず」とて、かの木を切られにけり。
その根のありければ、「きりくひの僧正」といひけり。
いよいよ腹立ちて、きりくひを掘り捨てたりければ、その跡大きなる堀にてありければ、「堀池の僧正」とぞいひける。
ふーこ.icon
「はいはーい!今日のテーマは『徒然草の榎木僧正の話』ね〜!これさ、めっちゃ“名前でいじられてブチギレる人”の話って感じで草なんだけどw」
あや.icon
「ええ、とても印象的なお話ですわね。(微笑)人の呼び名にこだわる心の動きが、少しずつエスカレートしてゆく様子が、なんとも人間らしくて……」
りか.icon
「要約する。僧正が“榎木僧正”と呼ばれるのを嫌い、原因である榎を伐採。しかし“切り株僧正”と呼ばれ、さらに掘り返すと“堀池僧正”になる。問題の根本は外部ではなく認知にある、という寓話だ。」
ふーこ.icon
「うわ、それそれ!“原因消せば解決っしょ”って思ったら、逆に悪化してくやつwww あるあるすぎる〜!」
あや.icon
「人は、気になることほど目に入ってしまうものですものね。消そうとすればするほど、その痕跡が強く残ってしまう……まるで心の影のようでございます」
りか.icon
「心理学的には“皮肉過程理論”に近い。“考えまいとするほど想起される”現象。外部要因を除去しても、ラベリングの構造が変わらない限り再発する。」
ふーこ.icon
「むず!でもつまり、“気にした時点で負け”みたいな?スルースキル大事ってやつ?」
りか.icon
「概ね正しい。対処は二択。“受容する”か“フレームを変える”。排除はコストが高く効果が低い。」
あや.icon
「受け入れる、というのは勇気が要りますけれど……呼び名に意味を持たせない、あるいは自分の価値をそこに結びつけないことが、穏やかな解決につながるのでしょうね」
ふーこ.icon
「でもさ、当時ってあだ名でからかう文化あったんかな?普通にちょいイジりじゃない?」
りか.icon
「中世の説話では、特徴をもとにした呼称は一般的。ただし、この話は“過剰反応”を風刺している可能性が高い。兼好のスタイルだ。」
あや.icon
「このお話、どこか愛嬌も感じられますわね。(笑う)腹を立てるほどに、周囲の言葉が形を変えて返ってくる……まるで、さざ波が広がるように」
ふーこ.icon
「いやでも本人はガチでイラついてるよねこれw しかも“全部消したら勝ち!”って思考がもうフラグすぎる」
りか.icon
「システム的に言うと、局所最適に固執して全体最適を見失った例。問題の定義が誤っている。」
ふーこ.icon
「出た〜りかの“システム論”w でもわかる!“呼ばれ方がイヤ”なのに“木を消す”ってズレてるもんね」
あや.icon
「本当の問題は、外にあるのではなく、内にある……そう気づけたなら、この僧正も少し穏やかに過ごせたのかもしれませんね」
りか.icon
「結論を整理する。
問題の本質は他者の認識
外部要因の除去では解決しない
認知の再構築か受容が有効
以上。」
ふーこ.icon
「はいまとめ助かる〜!じゃあ今日の教訓は、“嫌なあだ名は木じゃなくて自分の受け止め方をどうにかしろ”ってことでOK?w」
あや.icon
「ええ、とても現代にも通じる教えですわね。(微笑)」
りか.icon
「適切な要約だ。」