ツッコミ徒然草:八十五段
/tsukkomi-tsureduregusa/八十五段
人の心すなほならねば、いつはりなきにしもあらず。
されども、おのづから正直の人、などかなからむ。
おのれすなほならねど、人の賢を見てうらやむは世の常なり。
いたりて愚かなる人は、たまたま賢なる人を見て、これを憎む。
「大きなる利を得むがために少しきの利を受けず、いつはり飾りて名を立てむとす」とそしる。
おのれが心にたがへるによりて、この嘲りをなすにて知りぬ。
この人は下愚の性うつるべからず、いつはりて小利をも辞すべからず、かりにも賢を学ぶべからず。
狂人のまねとて大路を走らば、すなはち狂人なり。
悪人のまねとて人を殺さば悪人なり。
驥をまなぶは驥のたぐひ、舜をまなぶは舜の徒なり。
いつはりても賢をまなばむを賢といふべし。
ふーこ.icon
「はいはい〜今日のテーマ、ちょいムズだけどいくよ!ざっくり言うと、“人って正直だけじゃいられないけど、それでも賢い人を目指すのはアリだよね?”って話っしょ?あと、賢い人に嫉妬してディスる人いるよね〜ってやつ。これ、SNSでもめっちゃ見るんだがw」
あや.icon
「ええ、とても人の心の機微を捉えた言葉ですわね……。人は誰しも、完全に素直でいることは難しく、ときに飾ったり、取り繕ったりしてしまう。それでも、自然と誠実な方もいらっしゃる……なんとも、やさしくも厳しい見方ですわ」
りか.icon
「要点を整理するね。
1. 人は完全に正直ではいられない
2. それでも自然に誠実な人は存在する
3. 多くの人は、自分がそうでないと他者に嫉妬する
4. 極端に愚かな場合、その優れた人を攻撃する
5. しかし“模倣でもいいから賢者を学べ”という結論
——こういう構造だね」
ふーこ.icon
「さすがりか、まとめ神。てかさ、“賢い人を見てうらやむのは普通”ってとこ、めっちゃリアルじゃない?テストで上位の子とか見て『いいな〜』ってなるし」
あや.icon
「ええ、その“うらやましさ”自体は、とても自然な感情ですわね。それを、向上心へと昇華できるか、それとも他者を貶める方向へ流してしまうか……そこが分かれ道なのでしょう」
りか.icon
「心理学的にも、これは“社会的比較理論”に近い。
人は他者と比較して自己評価を行う傾向がある。
https://en.wikipedia.org/wiki/Social_comparison_theory
問題は、その比較結果をどう処理するか」
ふーこ.icon
「うわ出たリンクw ガチ勢かよw
でもさ、“賢い人を見てムカつくやつはヤバい”って結構キツい言い方じゃない?」
あや.icon(少し考えて)
「ええ……けれど、その言葉の奥には、“自分の心に背いているからこそ、他人を責めてしまう”という、少し哀しい理解も感じられますわ。責めるというより、見抜いている……そういう印象です」
りか.icon
「補足すると、“認知的不協和”の可能性がある。
自分は努力していない→でも成功者を認めたくない→だから相手を否定する、という流れ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Cognitive_dissonance
」
ふーこ.icon
「あ〜、“あいつズルしてるだけっしょ”とか言うやつね。いるいるw」
あや.icon(微笑)
「そのように言ってしまうとき、本当は自分の内側に、葛藤があるのかもしれませんわね……」
ふーこ.icon
「でさ、この文章の一番おもろいとこ、“ウソでもいいから賢い人マネしろ”ってとこじゃない?これ意外すぎん?」
りか.icon
「そこが核心。
“本物でなくてもいいから行動を模倣せよ”という実践主義。
行動が先、内面は後から形成される、という考え方だね」
あや.icon
「まるで、良い香りの衣をまとううちに、その香りが自分に移ってゆくようですわね……。はじめは形だけでも、やがて心も整っていく……美しい考え方です」
ふーこ.icon
「え、じゃあ“いい子ぶる”のってアリってこと?w」
りか.icon
「条件付きでYes。
ただし“継続的な模倣”が前提。
一時的な演技ではなく、習慣化すれば本質になる可能性がある」
ふーこ.icon
「なるほどね〜、“なりきりプレイしてたらガチ勢になる”みたいな?ゲームと同じやんw」
あや.icon(笑う)
「ええ、とても分かりやすい例えですわ。最初は憧れでも、やがて自分の一部になっていく……それは、とても尊いことです」
りか.icon
「最後にまとめる。
嫉妬は自然
しかし攻撃に変えると自己崩壊
模倣は有効な成長戦略
“偽りの善”でも、継続すれば“本物の善”に近づく
この文章は、“内面より行動を優先せよ”という実践倫理に近い」
ふーこ.icon
「なんかさ〜、“最初から完璧じゃなくていいよ”って言われてる感じして、ちょい救われるんだけど」
あや.icon
「ええ……人は未完成だからこそ、誰かを目標にできるのですものね。たとえ背伸びであっても、その一歩が、きっと未来を変えるのでしょう」
りか.icon
「結論はシンプル。
“賢者を真似る者は、いずれ賢者に近づく”——それだけだね」
ふーこ.icon
「よし、じゃあ今日から“賢いムーブ”しとくわw まずは宿題ちゃんとやるとこからな!」