コメントの量と質
プログラムのソースコードの中のコンピュータが命令で利用しない部分をコメントと言います。
英語または日本語の自然語で書いたり、日時、氏名、版、コード表、試験のためのデータといった付加情報を含めることがあります。 また、空行やソースコードをツールで加工するための情報を、文法上のコメント行として記述する場合もあります。
不正確であったり誤解を招くようなコメントは、コメントがないより悪いということを肝に命ずべきである。
コメントはどのくらいで十分なのか?
コメントをどこに置くべきか?
コメントによって論理の流れを不明瞭にしていないか?
ソースを見る者を惑わすコメントになっていないか?
コメント自体が保守しづらいものになっていないか?
プログラムの補足情報として挿入するコメントは、命令語の部分と比べて、価値を低く評価する人がいます。
しかし、プログラマにとっては、処理の概要を未来の自分や現在の同僚、部下などに伝え、プログラムの理解を助ける上で重要な意味を持っています。 多くの組織ではコーディング規則の中にコメントに対する標準として記入する内容、含有率を定めています。
コメントの含有率が、コメントの量に関する指標の一つとなります。
また、組織によっては、詳細設計ドキュメントを作成せずに、プログラムのソースコードの中 に必要なコメントを埋め込むことにより、機械的に設計書を作成することもあります 。
コメントをつける 場合には、単純に命令語を日本語や英語に置き換えるのではなく、「処理の目的」、 「命令を行なう意味」、「命令に伴う状態の変化」、「関数や呼出し先の機能や処理概要」、「注意事項」を端的に表現することが大切です。