エラープルーフ:容易化
前の二つの「排除」と「代替化」が作業者が作業を行なわなくてもいいようにする考え方であるのに対し、「容易化」は作業を作業者の行ないやすいものにしてミスを低減させるという考え方である。
これには、
1. 共通化・集中化
2. 特別化・個別化
3. 適合化
の三つの要素が含まれる。
1. 共通化・集中化
『共通化・集中化』というのは,作業上の変化や相違を少なくするために、
「作業の内容や対象がなるべく共通なものになるようにする、
あるいは関連する作業や対象は続けて作業する、一箇所に集める」
という考え方である。
2. 特別化・個別化
以上のような方法で変化や相違を少なくすることは間違いを減らすための有効な方法であるが、これらはある程度までは可能としても完全に行なうことは困難である。 この場合は逆に「異なるものの差を鮮明にすることによってミスを減らす」ことが考えられる。
これが『特別化・個別化』である。
3. 適合化
『適合化』というのは、
見やすくするために小さな文字を大きくする、
持ちやすくするために取手をつける等であり、
「作業の対象を人間の能力に合ったものにする」
ことである。