アメリカ教育使節団報告書
Report of the United States Education Mission to Japan
第一次教育使節団報告書(1946年)で、国語である日本語の表記文字について、漢字・ひらがな・カタカナを廃止しローマ字のみとすることを提言した。 「歴史的事実、教育、言語分析の観点からみて、本使節団としては、いずれ漢字は一般的書き言葉としては全廃され、音標文字システムが採用されるべきであると信じる」
教育使節団は、難しい漢字のせいで日本人の識字率が低いことを示そうと、全国調査を命じる。
調査は、1948年8月に、全国から抽出された約17000人を対象に行われた。 1問1点として90点満点で採点され、平均点は、100点満点に換算して78点だった。
正解がゼロ(識字できない人)は2%程度にすぎなかった。
これは教育使節団の想定と全く異なっていたこともあり、漢字廃止には至らなかった。