KJ法:西田哲学
西田哲学
1. 西田哲学とKJ法の接点
KJ法は単なる情報整理のテクニックにとどまらず、「混沌(カオス)」から「新しい意味や構造」を生み出す創造的なプロセスです。その根底には、西田哲学の以下のような概念が息づいています。
純粋経験と直観
西田の初期思想である「純粋経験(主客未分の直接的な経験)」は、KJ法においてカード化する前の「混沌とした生のデータ」や「現場の空気」をありのままに受け止める態度に直結しています。
「場」の論理
西田哲学の成熟期における重要概念である「場所(すべてを包み込む包摂の場)」は、KJ法における「空間にカードを広げ、全体を俯瞰しながら関係性を見出すプロセス」そのものの理論的支柱となっています。
行為的直観
西田の「行為的直観(行為することによって世界を創り、知る)」の思想は、KJ法でカードを動かしたり図解したりする「手を使った実践的な作業」を通じて本質を掴み取るアプローチに影響を与えています。
2. KJ法の実践
プロセスにおける哲学の反映
KJ法は4つの段階を踏みますが、これらは西田哲学の「全体と部分の弁証法的な生成プロセス」を実践に落とし込んだものと言えます。
KJ法:カード作り
現場の断片的な情報(声や事実)をそのままカードに書き出し、固定観念から離れて純粋な事実と向き合う。
KJ法:グループ化
カードの「親和性(似た雰囲気や意味)」を直観的に感じ取り、まとまり(小グループ)を作る。
KJ法:図解化
グループ間の関係性を矢印などで視覚化し、全体構造を俯瞰する。
KJ法:文章化
構造化された「場」から、新たな意味やコンセプト(=全体としての真理)を言語化する。
思想.icon
理論