デザインのためのデザイン
3つの文脈における解釈文脈によって、この言葉はネガティブな批判として使われることもあれば、深い思索を促す哲学として捉えられることもあります。
1. 課題解決からの逸脱(批判的な意味)
デザインの本質は、ユーザーの課題を解決すること(問題解決)や目的を果たすことにあります。
しかし、機能性や利用者の視点を置き去りにして、奇抜な形状や過度な装飾に走ることを戒める言葉として使われます。
2. アートとの混同
アート(芸術)は「作家自身の自己表現」を目的としますが、デザインは「受け手(他者)の目的達成」を支援する機能的な行為です。
デザインの手段(美しさや形)を自己表現のために使い、本来の役割から外れてしまった際に使われる表現です。
日本のデザイナーである原研哉氏は、著書『デザインのデザイン』において、デザインという行為自体を問い直すことの重要性を説いています。 この場合、単なる表面的な作業にとどまらず、デザインという営みそのものの価値や、人間が生きることの意味を深く探求する行為としてポジティブに位置づけられます。
デザインのためのデザイン
フレデリック・P・ブルックス Jr.