人間が低コストに意思表示する方法が欲しい
問題意識
自動ドアの体験の悪さについて
人間が低コストに(カメラなどに対して)意思表示する方法はあるのか
自動ドアについて
扉の前に立てば、普通は外に出たいと考えられるので、ドアを開ける。これはスマートだ。
ただし、出たくないのに扉の近くに立ったとき、延々と扉が開閉を繰り返す。これは冬場には最悪のユーザ体験になる。
問題点は、センサをトリガにすると、意図しない挙動があったときにキャンセルする操作がないという点にある。
AIによってセンサがスマートになっていくのは間違いなく、だんだんセンサ優位の製品が増えていくとは思う。ただ体験が良くなるかというとそれはデザインの話になってくる
意思表示をしない限りトリガしない、って考え方の方が自分は好みではある
もっと良い自動ドアは作れるのか?
これなら、停止していれば開かないということもできる?
その他の類似例
トイレで人感センサーの照明が採用されていると、個室で踊らなければいけない問題
結局、人感センサーが十分に良くないというだけなのか?
今後流行るであろう、スマートセンサ的プロダクトについての見立て
センサ系は暴発防止や動作内容の訂正が出来ないときつい
「動いても構わない」ものなら良いが、動かれると困るものには使えない
動作が非可逆なもの、安全に関わるもの、多量のリソースを消費するものなど
人間を凌ぐほどに精度が向上すればいいのか?
自動処理の後の手動修正や意思表示のためのUIは滅多に使わないのに非常に複雑なものになりそう
例えばMSIMEなどの文節修正のUIは複雑で全く直感的ではない
スイッチを切ればそれでOK?
ハンドジェスチャーについて
人間がすでに持っている最も単純な意思表示器はハンドジェスチャー
ただし、ハンドジェスチャーはアナログ値なので、2値を表現するのは難しい
ハンドジェスチャーの問題点は、どこからどこまでがON〜OFFなのかがはっきりしない点
判定基準を厳し目にするとラグを感じ、緩めにすると暴発してしまう
ハンドジェスチャーなどの例
挙手する
指をさす
ウインク
指でつまむ
(思いつき)手のひらを上に向けるという行動は頻度が低そうだし座標指定もできるので、ONとみなしていいのでは
手のひらを上に向けたらコマンド受付状態(音声フィードバックを返す)、そこから指をさしたらカメラがそちらを向く、など
ゴリラハンド問題
誤動作問題
あるいはセンサ中心でやるなら、人感センサ以上のモジュールがあればそれで十分かもしれない
イディオムについて
カメラに対して意思表示をするための「イディオム」を作る必要があると感じる
Appleはタッチスクリーンに関する「タップ」「スワイプ」「長押し」のイディオムを作った
VRではジェスチャーのイディオム化が進んでいる(のでは?あまり体験したことがない)
Holorensなどのジェスチャをそのまま使えばOK?
個人的にはアンドゥのイディオムが必要だと思う
別意見について
UIデザイナーのkotarokさんの下記の一連のツイート
No UI、音声入力、チャットボットなど、いかにも未来っぽいけど、そもそも人間が自分のニーズを認識できるか、言語化できるかという人間側の大問題から目を背けてる気がする。どんだけ AI で汲み取ろうとしても双方のコミュニケーションコストがかかるケースはある。
ニーズ認識が難しい、AIでのくみ取りでいずれにしろコストが発生するという見方
文脈を作るのが大事
これはこれでそうかもと思う。一度センサ偏在の世界観で生活してみないとよくわからない
今のところ、市場に出ているセンサーが人感センサーがほとんどで、今ひとつ体験が良くない。これは人感センサーの精度の問題、あるいはしきい値の問題なのか?
「自分が認識できていないニーズ」の量がまだ実感できていない
例えばどんなものがあるのか考えたい