他者の中の物語と向き合う
ゲッターアークの評判が良い
ラストは未完で終わっていたのだが、少しだけ物語の先を描いた
ファンは概ね好感している
ファンの見たいものを少しだけ描いて終わった
ロジャース派の心理療法では、患者の妄想を否定しない(たしか)
あくまで感じていることにフォーカスする
カウンセリングは患者が自分の物語を構築し直す手伝いをするとも言える
これが倫理的にひどい結果を生むことがある
今のインターネットには呪いを解くための言葉が溢れているとも言える (若者に夢を見せつつ呪いを与える人間も散見されるが…)
物語に感情移入すると、ストーリーが内面化される
そのため求められるのは本当の殺伐とした現実感ではなく、自分の中の倫理観とリアリティをうまく接続する物語
他者の中の物語と向き合うのは覚悟が必要なこと
監督はファンの見たいものとよく向き合ったと思う
物語を作るコツがそこにあるかもしれない
お絵かき講座の話から。
こういう強い否定ってストーリーを生み出すところがある
救いの言葉だったり、それが長期的には毒だったりする
信仰対象を求めている人たちに対して、それを提供するのはいいことなのかもしれない。
逆に誠実になろうとすることが相手のためになるかはわからん。どちらにせよ他人のことなので残るのは自己満足のみ…
多かれ少なかれ、与えられたストーリーの中を生きているところはあって、我々はそういう生物なのだよな。
だからこそストーリーの外側から来た小さな驚きこそが本物に見える。
自分は偶然発生する小さな交流がとても好きで、ささやかであればあるほど奇跡的に思える。
「物語は共感の範囲を広げる」という話があるけど、精確には共感する範囲を再編成するんだろうな。
馴染んだ共同体への共感を切断し、別の人間関係へあらたに共感を向け変える。
共同体からの脱会というコンテキストでNHKへようこそが作用したとのこと
読んだことないけど…
共感が閉じてしまうとその人の可能性が終わってしまう 物語の及ぼす良い影響というのが、いろんな人達に共感できるようになるというところなのだろう