うな次郎はVRうなぎ
うな次郎とは
こういう、脳が騙されている感じは大好きなので、早速実食してみた
まず自分の立場
うな重は好き
うなぎの絶滅回避するために我慢すべきでしょと思っている
孫世代に「昔はうなぎという生き物がいてな、わしらが食い尽くしてやったんじゃ」とか胸張って言えない
旬の時期に専門店で食うのはまだしも、味の落ちる夏に、スーパーの調理で食うなんて資源の無駄だと思っている
特にスーパーや牛丼チェーンで売るのはもうやめて欲しい、デモがあるなら参加したいくらい
実食レポ
チンして食った
チンした直後
なんだこの匂いは…こんなの絶対ハズレじゃん…
見た目もそこまで精巧なうなぎではない
箸でほぐした瞬間
ホロホロと崩れて、皮が残る
なにこれ完全にうなぎじゃん
ちょっと柔らかすぎかなぁ…
でもこの皮…まじで練り物?ってなる
口に入れた瞬間
うな…練り物?いやうなぎ?
食感はうなぎ(口の中でホロホロ崩れる)
練り物でこの感じを出せるのは純粋にすごい
味もうなぎ(というかタレの味)
ただし、ほのかに練り物が自己主張してくる
身にすでに味がついてて、タレを付けると少ししょっぱい?
香りは山椒でごまかせている
たくさんかけた方がそれっぽくなりそう
後味が練り物?
食べてしばらくした後
脂分がなくて物足りない
やっぱり後味が練り物
けっこうがっかりする
さっきまで食べていたうなぎは幻だったのか…?という虚無感が残る
まとめ
味は正直美味しくもなくまずくもなく…という感じ
ただ、スーパーのうなぎのゴムみたいな尻尾よりは明らかにおいしい
うなぎを食ったという満足感はない
脂分を求めてうなぎを食っていたということを再確認
多分ご飯との相性も本物に劣ると思う
さっきまで確かにうなぎを食っていたはず…という実感のみ残っている
ほぐれ方、山椒の香り、タレの味、再現度の高い皮のお陰で、うなぎを食うという行為をかなりのリアリティで体験出来る
しかし食っているものは確かに練り物
VRうなぎと呼ぶにふさわしい
これでうなぎを食った気になって、ひと夏を凌ぐことは可能だと思う
おすすめ出来る対象層
そもそもうなぎが嫌いな人
うなぎのクセや小骨などが苦手な人にはおすすめ
特に、脂っこいものが嫌いな人は気に入る可能性が高いと思う
うな重が好きで度々発作を起こすが、(自分のように)宗教上の理由でうなぎを食べないでいる人
これを食うしかないんじゃねってレベルでドンピシャ
近代なまずも気になってるけど、他の人のレポを読む限りはうな次郎の方が近いらしい
SFマニア
合成肉食ってディストピアごっこをしたい人はもうこれ食うしか無いだろ
代用食としてこのクオリティを達成したものは他になかなか見ないレベル
皮がすごい
カニカマレベルのセンス・オブ・ワンダーはある
練り物技術に可能性を感じて、応用に思いを馳せるのもいいと思う
おすすめ出来ない対象層
うなぎ通の人
絶対に満足出来るものではないので、普通に高級店でうなぎ食え