想像可能性
理解の際にイメージを作るというのは、空間的なものばかりでない。聴覚的、触覚的なものもあるし、さらには、抽象的な文を理解するときでも、わらわれはなんらかのイメージを頭の中で描いている。たとえば、「理解」できたと思うときのイメージであるが、これは、具体的なイメージの時もあれば、あいまいなイメージの時もある。抽象的な文を理解したときは、漠然としたイメージである。このように、われわれは、その言葉を聞いてイメージを作れれば、理解できるという。このような理解を想像可能性と呼ぼう。——月本洋『日本人の脳に主語はいらない』p. 20