巨大企業って、選択したビジネスが素晴らしかったからあそこまで大きくなったのだろうか
優れた経営者がそのビジネスを選択したというだけで、
もし優れた経営者がそのビジネスを選択していなければ、あそこまでデカくなっていなかったのではないだろうか
たとえば、Netscapeという会社は本当に優れた事業を持っていた
世界のブラウザ市場を独占していたのだ
にも関わらず経営を誤った
ブラウザというのは基盤の強い事業ではなく、検索エンジンかOSなどへ事業展開をするべきであった
しかしそれをしなかったのだ
結果としてOSを独占したMicrosoftがバンドリングをしてブラウザへ事業展開し、Netscapeを滅ぼした
そう考えると「優れた経営者は巨大ビジネスへ事業展開をする」というのが正しいのかもしれない
逆に言えば「優れた経営者でなければ、巨大ビジネスを独占しても意味がない。滅ぼされるのだから。」
やはりMicrosoftやAppleなどの歴史を見ると最初の事業は必ずしも最重要ではないと考えられる
ということで、やはりこれを理解していればビジネスにおいて恐れるものはない
誰にも描けないような世界を自身の脳内に観る事ができた時点で勝負はほぼついている
競合なんてものは存在しない( 'Θ' )
私が『分担』の限界を理解したきっかけも宮崎駿だった
「こんな詳細の図面、一人でしか描けないよな」と
あそこまで精細に統合された巨大な作品を複数の人間で全体像を共有して作るなんてでき得ない
そもそも彼の脳内にある図面は外部者には理解不能
そしてイノベーションというものも同じなんだと
これは「アイデアに価値は無い」の一番短い説明にもなる
「宮崎駿氏がアイデアを話したとして、その作品を作れる人間が他にいるか?」
同じくイノベーションというのもそういうもの