「信じる」という行為は最もリスクが高い行為であるが、
集団動物において、最も強力な行為でもある
一人一人が合理的に思考した場合においては不可能なことをも可能にすることができる
信じることの危険性を理解した上で、その力を意図的に行使することが大切だよね
というエッセンスを抽出した
「信じる」という行為はすなわち「リスクを受け入れる」という意味で
本来は極めて計量的でかつロジカルな行為なのだが
人間においては、その重要性ゆえに本能の深層に組み込まれており
ほとんどの人は「感情的な行為」として認識している
つまりロジカルな行為だと思っている人は少ない
実際のところ、本能の通りに「感情的に」信じるのは貧弱性が高く危険である
攻撃者のハッキングが可能であり、実際に結婚詐欺のような事例が実現している
自身の計量スキルの限界を把握した上で、「適切に信じる」方法を身につけることが重要である
「信じる」という判断は「ディープなニューラルモデル」によって超多変数を処理したト
で処理される
なので、学習回数が多いほど精度が高くなる
人々は習慣的に「一緒にゴルフをして、その人とビジネスをするかを決める」などといったオペレーションを行ってきた
これは共に何かをする中でその人の性質すなわち特徴量を抽出し、ニューラルモデルヘインプットしているのである
人が元来持つ、感情的に信じるという行為は
「相手の気持ちを信じる」ことと「相手の能力を信じる」こととを分離できていない
これは元来「信じる」モデルが、単に「相手から成果が返ってくる」かどうかだけを判定するモデルであったからである
実は我々は「理性的に信じる」という行為も
獲得しており、
相手のスキルを信じたり、相手の気持ちを信じたりすることもできない訳ではない
しかし、我々は感情的な古いモデルと理性的な新しいモデルとを上手く使い分けられていないというのが実情である