「婚約指輪は給料の3ヶ月分」を支持している
public.icon
給料3ヶ月分の指輪を買うというのは、ものすごく良い営みだ。めちゃくちゃ好きな習慣、慣例だと思う。それはなぜかというと、その3ヶ月間ストイックに我慢できるほど、あなたのことを大切にしている、という意思の表明だからだ。
ある種、その資本主義的な、企業のマーケティングによって、それが3ヶ月ということになっている。3ヶ月分じゃなくてもいいだろうという人たちはいるかもしれない。でも自分は1周回って、やっぱり3ヶ月がいいと思う。
だってその指輪を見るたびに、その3ヶ月間の日々、どれだけ思ったかを思い出すことができる。
人間というのは、合わない時こそ、その人の大切さがわかる。
例えば、3ヶ月給料分の指輪を買うために、少なくとも3ヶ月は節約するとする。
その人にめっちゃ感謝の気持ちを伝えたいからだとか、一緒に生涯を誓いたいからだとか、そういう思いが、その3ヶ月間の中で生まれる。
そこで村上隆が言っていた。「アートというのは、自分の身を削るぐらいの金額を費やさないといけない」という旨の言葉を思い出す。 持ち帰って部屋に飾って眺めていた時に、なんで俺はこんなのを買ったんだっけ、と思う作品だと、無理やり自分の頭でその文脈や理由を考えなきゃいけない。それこそがアートの始まりだ、というふうに言っていて、めちゃくちゃ間違いないと思った。
それと同じなのだ。
自分が頑張って努力して3ヶ月間貯めて、やっとの思いで買った指輪は、念が詰まっている。
思い続けた日々を、思い出すことができる。
適当な貯金で買っても、頭の中に残らない。結婚指輪はアート。